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サブカルクソ人間が無趣味の廃人になった話

 

2ヵ月も書いてなかった。すいません。

 

私の仕事では,公的な文書に「2ヵ月」と書くと怒られます。

正しくは「2カ月」。「2ヵ月」でも「2ヶ月」でもダメです。怒られます。

 

この会社に入るまで,そんな規則の上で仕事しているひとがいるなんて知らなかったけど,そりゃ新聞読んでて同じ単語の表記がバラバラだったら読みづらいもんね(新聞じゃないけどさ)。

出版関係に入る人は,出版流通の流れを知ることも大事だけど,そういうちっちゃくて細かいことも知っておいて,夢見る前に一度でいいから自分で同人誌とかつくって印刷時のタブーとかも知っておいたほうが気が楽だとおもう(自戒)。

わたしはサークルのときに印刷出版に関わる機会があったから,なんとなくわかるけど,今でもミスをおかすことがある。

 

 

そんな感じのこまか〜〜〜〜いルールのなかで生活しているんだけど,社会人になって5年,いろいろ心も折れたし,毎日のように人格は否定されるし,入社前に自分がどんな人格だったかさっぱり思い出せない程度に自我が崩壊した。

会社の上司には「入社面接のときにはあんなに元気だったのにどうしたの?」とかよく言われるんだけど「そりゃ環境が変わればこうなります」とは答えられないよね。

 

自我の崩壊による影響として一番大きいのが,「無趣味になった」こと。

学生のころいっぱいみてた映画,ドラマ,演劇。社会人になって,それまで常識だとかこれはこういうものだとか,いままで気づいてきた価値観や審美眼を否定され続けて,ある日「自分はいままで何を観てきたんだろう」って思うようになった。同時に,「わたしは何も理解できてないんじゃないか」と思った。

その日から,映画をみても,「周りの人がこの映画から読み取っているものを,自分はちゃんと読み取れないんじゃないか」「自分がたのしいとかうれしいとか思っている感情は間違いなんじゃないか」と思うようになって,それまで1年に100本みてたのに,1年に5本しか見れなくなった。映画のチケットを予約しても,当日になって観に行かないなんてこともよくある。

 

学生の頃は,1本映画をみると,監督や出演している俳優,同シリーズの別作品に手を出して,マインドマップのようにどんどん関連知識を広めることができたんだけど,最近はそこまで理解をすすめることができない。漫画を読んでも,感情移入ができない。

 

ここで心が折れてても仕方がないし,ここで踏ん張って知識を身につけようと思うけど,どうふんぎりをつけていいのかわからないまま2年くらいたった(腰が重いね)。

 

今唯一続けられているのは「クリミナル・マインド」をみることなので笑,とりあえずこれをずっと続けたい。

 

ほんと無趣味になった。無趣味というか,上っ面の知識だけしか持ち合わせていない廃人になった。