ファーストデー,フィリップ・シーモア・ホフマン
まず,フィリップ・シーモア・ホフマンが死んだっていうことがなんか映画みたいで信じられない。
死ぬ感じの人じゃないし。しかもドラッグで死ぬとは思ってもなかった。
メアリー&マックスっていうとてもかわいいけどとても苦しくてとても愛らしい映画があって,それもフィリップ・シーモア・ホフマンやってて,嫌いな俳優じゃなかった。
なんというか。うまくいえないけれど,スパイスのような俳優であった。と思う。わたしにとって。甘くも辛くもしょっぱくもない,だけどそこにいると一層深みが増す不思議な俳優。
ご冥福をお祈りします。
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ファーストデー×映画公開日×土曜日,という戦争のような日に映画をみた。
以下,簡単に感想を。
・マイティ・ソー2 ダークワールド
これめっちゃ面白かったわ。アメコミ映画って,その映画自体は好きなんだけど,キャラとかそういうものに入れ込めないところもあって,ある程度距離をおくんだけど,これは本当に面白かったわ。
何がおもしろいっていろんなディティールがすごく私好み。神様の話なんだけど,いろんな国の舞台設定もそうだし,敵の傭兵のデザイン一つとってもものすごくそそられる。劇中のあらゆる舞台装置がこだわり抜かれてて,それだけでも楽しい。
アメコミエンタメ映画としても,「戦っていても笑える」内容なので,子どもが見ても十分たのしい。むかし見てた「ヒーロー戦隊もの」の感覚に近い。てかヒーロー戦隊ものをハリウッドスケールにしただけっていう。時代も設定もすごく分かりやすい。それゆえに,アメコミ映画ファンにはつまらないと言われているけど。世界が広くないのがいいよ。「全人類滅亡!」クラスの問題を身内で解決するこのノリ。
脚本構成がグッチャグチャで,これソダーバーグが撮ったら90分で終わるんだろうな〜っていう120分強。「詐欺の入れ子構造」を愉しめばいいのか,俳優たちの惜しみない演技を愉しめばいいのか,その軸がどんどん変わるのが見てて長く感じる理由なのか。
でもとにかく見た後は充実感でいっぱい。みんなそれなりに情けない顔してるし。
あとデヴィッドOラッセルは「脱がないエロ」。脱がない。脱がない。脱いでくれよってとこで脱がない。脱いだらエロの温度が下がる一歩手前,つまり期待と興奮ともう少し!っていう最高潮のドキドキ。この焦らしが延々続く。観終わった後「けっこう脱いでたなあ」とか「濡れ場があったなあ」って思うんだけど実際濡れ場は1回しかない。でも胸は満杯。
ジェニファーローレンスの独壇場だけど,エイミー・アダムスもよかったよ!
将来はこのジェニファーみたいになりたいわ。
あと
ゲノムハザード
ザ・イースト
も見たんだけど上の2本がおもしろすぎて感想書く元気が無いわ。